abemaTVの亀田興毅vs一般人を見て思ったこと。

昨日abemaTVで行われた「亀田興毅に勝ったら1000万円」という番組で、亀田興毅元世界チャンピオン(既に引退済み)が一般人4人とボクシングルールで戦い、見事全勝していました。

それぞれの試合結果を見てみると、

1試合目:ホストの人に1R TKO
2試合目:ボクシング4年経験ありのユーチューバーに3R TKO
3試合目:なにか運動してる高校教師に2R TKO
4試合目:元暴走族の総長(総合格闘技のセミプロ)に時間切れで勝利

という感じでした。

んで、意外とみなさん善戦したもので、1Rで派手にやられたホストさんを「ザコ」みたいに感じたりするかもしれません。いや実際2chまとめとかを見るとそういう書き込みが結構あります。

たしかに、ホストさんは他の3人に比べたらあまり活躍できなかったかもしれない。
でも、あの場所から逃げなかっただけでも、私は十分にすごいと思うんです。

私も総合格闘技4年やって、試合も出たから思うんですが、戦うって本当にこわいんす。

「何月何日に誰々があなたをボッコボコに殴りにきますから頑張って!」っていう状況。これほんとこわい。

まして、その相手は自分よりすごい弱い相手とかじゃないですからね。不良が自分より弱そうなのを狙ってカツアゲするのとは全然違うわけで。

人を殺傷できる力をもった輩が、殺意をもって自分に襲い掛かってくるわけですから。なにそれ。

私も上述のとおり総合格闘技4年やってましたけど、格闘技やってる人の攻撃力って半端ないんですよ。一発で腕の骨が折れるような蹴りをふつーにみんな打ってくるわけです。練習だと分厚いミットで受けるから腕が腫れるくらいでいいですけど、試合だとそれを生身の体に打ってくるわけですから狂気の極み。いや折れるでしょ。実際わたし左腕折られましたよ。ボキーって。

だから、試合で戦うのってすごい怖かったです。これは世界チャンピオンとかでも同じみたいで、ボクシングの竹原さんも「試合前は常に憂鬱で、事故にでも遭って試合が中止にならないかな」と思ったり、あのマイク・タイソンも試合前に控え室で涙を流したそうです。

みんな胃がキリキリして、逃げたいって思いながらその日を迎えるわけで。

そんな中で、素人なのに、逃げずにであれだけ頑張ったのって本当すごいと思うんです。まず、リングに立って戦ったこと自体がすごい。

しかも相手は元世界チャンピオンなわけですから、パンチ一発も出せずに5秒で瞬殺、という結果でも全然おかしくないわけで。

あと、2試合目のユーチューバー氏とか4試合目の暴走族総長とかが格闘技経験者なので、ホスト氏の動きがださく見えたりしますけど、フツーに見えるレベルって、実は相当に高いと思うんですよ。

やってない人が「これくらいは出来そう」って思うレベルって、実はかなりレベルが高い。

やってみてビデオとか撮ってみると分かりやすいですけどね。

というわけでまとめると、私はあのホストのことも知らんし、ホストという仕事に好意も興味もないけれど、

逃げずに戦ったその勇気に拍手を送りたいな、と。

あと、100%勝って当たり前の状況が分かってるのにこの企画をOKしてリングに上がった亀田興毅選手は、ぶっちゃけもっとプレッシャーがあったと思う。すごい。

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会社を経営する30代男性。iPhoneアプリをつくったりしながら毎日ぴくぴく生きてます。

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