iPhoneを使う手は右手?左手?100人を調査してみた

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iPhoneという小さなデバイスを快適に操作させるためには、ユーザーの状況や目的、人間工学に基づいたアプリの設計が必要になると実感し、とても勉強になることばかりです。

そうしてしばらく読んでいる中で、ふと気になった点がありました。

右手使いの人(ユーザーの約85%から90%)に対して最適化すると、左手使いの人に対しては使いにくくしていることになります

あれ?私はiPhoneを左手で使うんだけれど、ということは私は残り15%~10%の少数派なのだろうか?
ユーザーがみな右手で使っているにも関わらず私が左手で使っていては、ユーザーの使い勝手を実感することができません。これではいかん。

しかし、当たり前のように左手でiPhoneを使っていた私としては、とつぜん「おまえは社会の少数派だ!」という事実を受け入れ難く、

ちょっと街で調査してみました。

調査の内容

  • 街で目にとまったiPhoneユーザーがどちらの手でiPhoneを操作しているかをチェック。
  • 男女年齢問わず。とにかく目にとまった順にカタッパシ。
  • iPhoneを手に掴んでいるだけの人はカウントしない。あくまでも「操作している」ことが必須条件
  • 対象人数は100人。

調査といえばカッコイイですが、実際は会社がえりにキョロキョロしながらメモするだけです。

結果発表

というわけで道や電車内で周りをキョロキョロする不審な行動を2日間行い、なんとか「この人さっきから怪しいです。」と通報される前に調査を完了。

その結果は下記のとおりでした。

右手でiPhone使ってる人
57人

左手でiPhone使ってる人
22人

両手でiPhone使ってる人(左手でiPhoneを支えて右手で操作)
21人

うーん・・・

まとめると、基本的にはやはり右手ユーザーが多いが、左手ユーザーも思ったよりいるという感じです。

左手の割合が予想より多かったのは、お国柄かなんかでしょうかね。まぁ調査人数が100人しか見ていないのでブレは大きいかもしれませんけどね。

しかし、全体を通してやはり右手使いユーザーの方が倍以上多いため、オライリー本の通り基本は右手使いをターゲットとして設計することで間違いなさそうです。(もちろん、それぞれのアプリの特性によりますが。)

特筆すべきことがあるとすれば、両手使いのユーザーの存在でしょうか。

両手でiPhoneを操作しているユーザー21人のうち実に20人が女性でした。

そのうち一人になぜ両手で使っているのかアンケートを取ってみたところ(僕の奥さんですが)、「手が小さいから片手じゃ指が届きにくい」と「重たいから両手じゃないとうまく支えられない」とのことでした。なるほど。

確かに男性と女性の手のサイズはだいぶ違うため、そのあたりで操作性も変わってくるのかもしれません。

特に赤ん坊や幼児向けの知育アプリなどは、幼児が両手で持つ以外にも「お母さんが支えて赤ん坊がタップする」、もしくは「地面や机にiPhoneを置いて、赤ん坊がタップする」という私用状況が推測されるので、通常の「片手で使う」という意識とは程遠い設計が必要になるわけですね。

右手か左手か、という調査の結果自体はあまりパッとしませんでしたが、両手持ちの女性の存在を知ることで「ユーザーがどのような状況でiPhoneやを使っているか具体的に知ること」の重要さを実感しました。

そんなわけで、ユーザーとって使いやすい、「タップさせるだけの価値のあるアプリ」を作るための極意が描かれているiPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン
、まだ3分の1くらいまでしか読めていませんが、オススメです。
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