iPhone Xを触って感じた、今のAppleが失ってしまったもの。

Twitterで書いたんだけれど、iPhone X結局すぐに買えた。

これでアプリのアップデートも実機で確認しながらできるぜ~!と喜んでいたけれど、なんかiPhone Xを触っているとここにきてiOSが元々持っていた素晴らしさをトコトン手放してきたな、という印象を受けた。

俺が最初にiPhoneを手にしたのがたしか2009年の発売のiPhone 3GSの発売の時だったんだけれど、当時のiPhone(iOS)の一番の特徴って、「触ったことがない人でも直感だけで操作できる」ということだったと思うんだよね。

あのころ「触ったことがない人でも直感で操作」できた

たとえばロック画面を外す動作が分かりやすいけれど、画面にスイッチが表示されていて、それをスライドさせるとロックが外れる。スティーブ・ジョブズがプレゼンで操作して、会場がワッとなって「もう1回見たい?」と言ったあれですね。
単純明快で、説明がいらない。「こうしたらきっとこうなるだろう」が予想できるから、文字を読めない赤ちゃんとか幼児でもロックを外せた。

ところが今は「スライドさせてください」とかわざわざ文字で説明していたり、やり方を調べないとそもそもわかりっこない操作ばかり。「説明書いらずのiPhone」から「説明書がないと使えないiPhone」になってしまった。

iOSアプリなどで著名な方がこんなツイートしていた。

自分も似たような感じで、自分の場合はロック画面のカメラとライトのボタンを一体どうしたらいいのかさっぱり分からなかった(後にググってボタンを長押しすればいいと知る)。iPhone長年つかってる開発者が分からないってのはどうかと思う。

iOS7あたりからなんとなく、このiPhoneの直感性が失われている感はあったんだけれど(※)、なんかもうここにきて決定的になってきてる感じがする。
(※ページ変移のボタンがボタンではなく文字になったりして、今まで使えていた私の子どもが使えなくなっていた。)

コントロールセンターの出し方とかも、知らなきゃ絶対分からないし、というより分かっても使いにくいし。右上とか指届かないよ。

Appleが特別な体験を与える企業では完全になくなったような感覚をおぼえて、iPhone Xさわっててもイマイチうれしくないのでした。

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会社を経営する30代男性。iPhoneアプリをつくったりしながら毎日ぴくぴく生きてます。

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